Ｍ＆Ａのメリット

○売り手側のメリット （１）後継者対策の切り札となり、会社が存続する。 （２）会社が安定し、社員の生活も安定する。 （３）株主の手取額が多くなる。

○買い手側のメリット （１）機動的に業容拡大、新規事業展開等ができる。 （２）先が読みやすく、リスクが少ない。

Ｍ＆Ａ市場の概要

◎京都・大阪・神戸・尼崎の４商工会議所が、企業からの相談や申し込みを受け付けるとともに、市場全体の運営管理や連絡調整を行います。市場に入ってきたＭ＆Ａ案件の実務は、商工会議所と秘密保持契約を交わしているＭ＆Ａ取扱業者（銀行、証券会社等の13社）が行います。具体的には、企業の秘密保持に万全の注意を払いながら、売り企業の審査、企業評価や買い手探し、仲介のとりまとめなどを行い、成約に結びつけていきます。又、13社の取扱業者が独自に持っている多くの案件ともマッチングの可能性を探ります。

Ｍ＆Ａ市場の手順

　〈売りにご関心の場合〉

１．事前に電話の上、京阪神尼商工会議所の窓口へ。

２．正式申込の後、実務を行う取扱業者の審査（無料）に入ります。

３．審査を通ると、審査をした業者が担当業者となり、具体的な企業評価、買い手探し、マッチング等の実務へ。

　　（この時着手金支払い）

４．原則として、担当業者が４ヶ月活動して買い手候補が見つからなければ、他の取扱業者に会社の概要を匿名でオ　　ープンする。その後は、他の業者と連携・協力しながら買い手候補を広く探していく。

５．買い手先が見つかれば、売買金額やその他の条件などを相手と交渉しながら、詰めていきます。

６．最終的な合意に至れば、Ｍ＆Ａに必要な諸手続や売買金額の授受を行い、Ｍ＆Ａ成立。

〈買いにご関心の場合〉

１．どのような企業（業種、分野等）に関心があるのかという買いニーズを聞いて、本市場に登録する。（登録は無料）

２．買いニーズに近いと思われる売り案件が出てくれば、商工会議所を通じて、当該案件の担当業者を紹介、直接お話をしていただくことになります。

Ｍ＆Ａ市場の取扱料金

◎売り企業の場合は取扱業者の審査に通ると着手金50万円が必要。（これは成約に至らなくても返金されない）

　Ｍ＆Ａが成約した際には、Ｍ＆Ａ仲介実務を担当した業者に、レーマン方式による成功報酬を支払っていただきす。（ただし成功報酬の最低金額は原則として１千万円）

◎買い企業側の手数料は、実務を担当した業者と直接相談の上、決定することになっています。